教えて!大賀ちゃん!今更聞けないハイブリッド車③

Sエネチャージロゴ画像 教えて!大賀ちゃん!


今回は、いよいよスズキのハイブリッドシステムについてだよ。


はい、楽しみにしてました!


スズキにはSエネチャージというシステムがあって、2014年頃からおもにコンパクトカーや軽自動車向けに採用を増やしているシステムで、いわゆるマイルドハイブリッドと呼ばれる簡易的なハイブリッドシステムの一つだよ。



あ、モーターがエンジンの補助として使われてるほうだ!






そうだね笑
スズキは元々エネチャージというシステム独自開発していたんだけど、それを発展させる形で生まれたのがSエネチャージなんだ。





エスエネチャージ?




エネチャージで採用されていた2つのシステムをさらに進化させたんだけど、エネチャージでは、高効率・高出力のオルタネーターを使っていて、減速時に減速エネルギーを利用して発電していたよ。




あ、回生ブレーキシステム!



良く覚えてたね笑
もう一つは、発電した電力を充電して、電装品に供給する高効率リチウムイオンバッテリーだよ。


電気を作るところと貯めるところが良くなったってこと?

そうそう!
高効率・高出力のオルタネーターは、モーター機能付きの発電機IGS(Integrated Generator Startor)になったんだけどこのIGS一つで3つの機能を備えてるんだ。

1つ目はオルタネーターと回生ブレーキ用発電機で、発電量が約30%もアップしたよ
2つ目はエンジンを再始動するスターターモーター機能
3つ目は加速時にモーターでアシストする、モーターアシスト機能

そうか、オルタネーターは発電機だったよね

そうだね!
そして、高効率リチウムイオンバッテリーは、Sエネチャージ車専用のリチウムイオンバッテリーに進化したんだ。充電・給電性を向上させて、モーターアシストに必要な大電流に対応したんだよ。

なんか難しい(^^;

もう少し詳しく話すとね、まずは、効率よく電気を作るってことなんだけど、ガソリンを使わない減速時にタイヤの回転を利用してエンジンが動き続ける力でIGSを発電させる。減速するときはガソリンを使わないから無駄が無くなるよね。

はい、分かります

そうやって発電した電力を、アイドリングストップ車専用の鉛バッテリーと、Sエネチャージ車専用のリチウムイオンバッテリーに充電するんだ。

ふむふむ

そして作った電気を上手に使って低燃費にするんだよ。
アイドリングストップでガソリンを節約しても、再始動するときにガソリンを使ったら意味が無いでしょ?
ISGのスターターモーター機能を使ってエンジンを再始動すれば、貯めた電気で再始動するからガソリンの節約になるよね。それと、再始動はギアじゃなくてプーリーとベルトを使うから、音も静かなんだよ。

プーリー???

初めて聞くよね笑
簡単に言うと動力を伝えるための部品、なんだけど、今までのアイドリングストップは、エンジンが再始動するときにセルモーターを使うから、キュルルルってギアのかみこみ音がしたんだ。
ISGはプーリーとベルトを介してクランクシャフトを動かしてるから音が静かなんだよ

クランクシャフト?
どんどん知らない言葉が・・・(^^;

おいおい説明してあげるよ笑

はーい

Sエネチャージはコンパクトなシステムだから、車内を広く使えるんだ。軽自動車を多く開発しているスズキならでは、だね。

燃費も良くて車内も広く使えて、良い事ばかりみたいだけど、デメリットは無いの?

デメリットは、バッテリーの寿命と交換費用かな。
車の部品はどれも寿命があるんだけど、Sエネチャージ専用リチウムバッテリーの寿命は10年くらいと言われているんだ。
今現在はリチウムイオンバッテリーの値段は原料の高騰なんかもあって上がっているから、交換時の費用が高くなるよね。

10年後、値段が下がる事を祈ります!笑

技術の進歩は目覚ましいから、10年後はまた進化したシステムになってるかもしれないよ笑

あ!笑
確かに、母が最近の軽自動車は凄いねって言ってた。
もっと凄くなるかも、ですね。
完全な電気自動車が出てきたりするのかな?

ハイブリッド車は、エンジンを持たない「電気自動車」が出てくるまでの「繋ぎ」って考え方になってるんだよ。
じゃあ、いつ電気自動車が主流になるのか、なんだけど、まだ数十年掛かると言われているんだよ

そんなに!
まだまだハイブリッド車の時代が続きそうですね。

そうだね。ハイブリッド車としてどう進化していくかも楽しみだね。

色々勉強できて楽しかったです!
また教えて下さい!

 

 

 

 

 

 

 

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